君の宝石は絶対に割れない

それでも私は生きていく

(トランス)男性宣言

今の私はジェンダーフルイドではなくなった。

 

ジェンダーアイデンティティは一生の中で変化することもあるし、生涯変化しないこともあるし、そのどちらにせよ人為的にコントロールするのは不可能である。

今の自分はジェンダーアイデンティティ流動性がなくなった。本当に、単純に内面だけの話をするのならノンバイナリーというか、「無」だと思う。

 

ただ、私は10月からテストステロン注射を開始し、身体的にも社会的にも男性への性別移行に踏み切っている。このまま女性の島にいたら死んでしまうというところまで追いつめられて、どうせ死ぬならじゃあ死ぬ前にいったん男性の島まで向かってみようと決めた。

今の私は男性という属性に同一感を抱いているし、男性集団に帰属したい、有り体に言えば男性としてパスしたいという志向が強い。傍目からはほぼトランスジェンダー男性と呼んで差し支えないと思う。ので、便宜的にトランス男性を名乗っている。男性として埋没出来る未来があるのかも分からないし、将来的にたどり着いた男性の島で「何か違う」と違和感や孤独感を抱くかもしれない。でも、それは自分にとって今までより遥かにマシな未来に思える。

 

だから、もしかしたら便宜上ではなくしっかりトランス男性なのかもしれない。突き詰めて考えることを今は保留にしている。やってみてその時になったらまた考えればいい。

 

 

今まで私の中にある男性性を忌避し、無視し、否定した人たちへ。私は男性です。男性として生きます。