君の宝石は絶対に割れない

それでも私は生きていく

ただ変化する身体がここにあり、私はただひたすら風呂に入れない。

身体的な部分も含めた性別移行を決めてテストステロン注射を始めてからそろそろ三ヶ月経つ。ちょっと吐き出させて欲しい。まとまった文章じゃなくて申し訳ないが、今の私は親切丁寧にまとまった文章を書くだけの余力もなければ気力もない。トランスヘイトに利用されないようガチガチに理論武装する元気もない。だからこれは極めて個人的な日記だ。そういう極めて個人的な日記を必要としている人もいるということを含めて、これはただのいち人間の日記だ。

 

 

本題。

これは毎日風呂に入れない自分が100悪いのは前提で言うけど、テストステロン注射を開始してから皮脂分泌量が増えてありとあらゆる場所へニキビの嵐が襲い掛かり、冬の感想も相まって全身が痒くて眠れないほど悶絶している!!!!!

毎日風呂に入れないのは幼少期からなので恐らく発達障害の特性や、現在のメンタルヘルスの不調も手伝っている。私はいつも風呂と戦ってきた。

テストステロン注射でニキビが増えるのは知ってた。予習してた。だからその兆候が来た時も「進〇ゼミでやったところだ!」ぐらいに捉えていたし、洗顔料の種類を変えたり対策はしていた。

しかし私は毎日風呂に入れない。何故かとか聞かれても困る。色々理屈で説明できなくはないものの、じゃあ解決できるかと言われたらそんなもん出来たら苦労してない!!入れないものは入れない!!としか言えない。

そして毎日風呂に入れないことが皮脂分泌量増加によるニキビの嵐とここまで相性が悪いとは想像も想定もしていなかった。今までの身体で「これぐらいならまだ入らなくてもギリ大丈夫」の期間が全く通用しない。全身が痒くてつらくて眠れないなんていつぶりだろう。

私は今ほとんど引きこもりに近い生活をしているから、まだ社会的な支障は出ていない。外出する直前に頑張ってなんとか風呂に入ればいいだけだから。しかし今後定期的に勤めに外へ出なければならなくなった時、この身体ではもはや毎日風呂に入るのは社会で生きていくための絶対の義務にすら感じる。

ここに私のジェンダーアイデンティティなんて一切関係ない。ただ皮脂分泌量による肌の状態だけがそこにある。ただニキビと乾燥による痒みだけがそこにある。『身体の性別』なんてシスジェンダー向けに忖度した説明は存在しない。変化していく身体がただそこにあるだけだ。

 

悶絶してこんな文章を書き殴りながらも、私はまだ風呂に入れない。理屈じゃない。入れないものは入れない。そして、これから就労まであと三ヶ月の猶予期間を使って意地でも入れるようにするしかない。

幸いなことに、一度生活のルーティンに組み込んでしまえば毎日の入浴は決して無理な課題ではないと、経験上知っている。しかしそれが一番難しいんだよ。

痒い。乾燥する。眠れない。

 

私からのお話はこれで終了です。ご清聴ありがとうございました。